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[165] RE:2017新刊ベスト Name:o川 Date:2018/02/28(水) 21:52
国内
1.『ブルーローズは眠らない』
明らかに叙述トリックを思わせる書き方だったので、「これは叙述トリックと思わせておいて実は違いました」っていう騙し方をするのだろうと思っていたら、予想をはるかに超えた騙し方をしてきてびっくりした。「叙述トリックなんて言うのはこうやって使うものだよ」と作者に教えられた気がする。

2.『名探偵は嘘をつかない』
出だしは「普通のミステリ」っぽくてあんまり読んでいて楽しくはなかったけれども、女子高生が死んでそこに刑事の魂が入り込むシーンまで読んだときに「おお!」と一気に面白くなり、そこからは最後まで一気に読めてしまった。"とにかく自分が好きなものを詰め込みました"的な作品はすごい好きなのもあればすごい嫌いなのもあるんだけど、これはそれがうまく好きの方に傾いてくれた。

3.『探偵が早すぎる』
下巻が上巻の期待を下回る形になってしまったんだけれども、それでも上巻が面白すぎたのでこの順位に。犯人が計画を立てている段階でその犯罪を立証するということはアイデア自体は誰でも思いつきそうだけれども、それを実際に書くとなるとかなり難しいと思う。この作品はその難しいことをうまくエンターテイメントに昇華させている。

4.『Y駅発深夜バス』
特に「九人病」が秀逸。ただ幻想小説とミステリの融合デあるだけでなく、技巧的にすごく良く出来た作品。

5.『開化鉄道探偵』
時代物はあまり得意ではないけれども、すごく読みやすかったので時代ものが苦手な人には是非読んでほしい。ミステリにおいて探偵がなぜ謎を解くのかというのはとても大事なんだけれども、「日本を発展させるために謎を解く」というこの設定がすごく良い。
あと、キャラクターが皆カッコよくて熱い場面が多い! 少年漫画が好きな人にもオススメ。「あとがき」も良い。

6.『ホワイトラビット』
伊坂お得のコミカルなハードボイルド。さすがに構成がうまい。こういう世界を楽しめる人だったら井坂の作品はほとんど面白いと思う。「ミステリはストーリーが書けていない」という批判はよくあるものの、井坂の作品を読むと「なるほど、ストーリーが面白い作品とはこういうもののことを言うのか」と深く納得ができる。

7.『かがみの孤城』
ファンタジー×ミステリの作品として純粋に面白い。メイントリックはともかく、次から次へと出てくる小さな謎が怒涛の展開で語られるのは読んでいてすごく快感。

8.『滑らかな虹』
ミステリとしても完成度が高いが、何より評価したいのはそのキャラクターの描き方。読み手によってある伽rファクターが善人になったり悪人にもなったりして、読む人それぞれによってキャラクターを自由に解釈できるこの「ゆとり」があるのがすごく良い。

9.『遠縁の女』
刀よりも学問の腕が問われる時代へと変化していく江戸の後期に、自分たちはこれからどう生きればよいのかと苦悶する武士たちの物語。彼らが人生を生きる中で、それらの係わりの中に生まれた不安、想い、疑念などが心の謎として提示される。

10.『スウィングしなけりゃ意味が無い』
推理研でなかったらこれを1位に挙げていたと思う、昨年の最高傑作。戦争を舞台にした小説は珍しくないけれども、これは1味も2味も違う。戦争小説が苦手でも音楽が好きな人はぜひ読んでほしい。

海外
1.『雪と毒杯』
目覚ましいトリックがあるわけでも鋭いロジックがあるわけでもないんだけれども、それでも文章の精緻さに、その世界観の美しさにほれ込んでしまう小説。特に最初に、登場人物たちを事件の舞台へと連れてくるのに、たったこれだけの量の文章で自然に連れてくるのは神業だと思う。

2.『黒い睡蓮』
3.『湖畔荘』
4.『東の果て、夜へ』
5.『13・67』
6.『キリング・ゲーム』
7.『紙片は告発する』
8.『渇きと偽り』
9.『聖エルドレダ女学院の殺人』
10.『凍った夏』

映画
1.マンチェスター・バイ・ザ・シー
2.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
3.メアリと魔女の花
4.ムーンライト
5.ダンケルク
6.メッセージ
7.ジャスティス・リーグ
8.ワンダーウーマン
9.ラ・ラ・ランド
10.美女と野獣

アニメーション
1.クズの本懐
信じられないほどよかった。今まで見たすべてのアニメを根底から覆すほどの良作。脚本、作画、音楽の全てが個人的にフルスコアで登場人物の細やかな心の機微にただただ圧倒され続けた。第1話の1秒目から最終話まで1瞬たりとも飽きずに最後まで鑑賞できたアニメはこれが初めて。
2.ユーリ!!! on ICE
2.魔法陣ぐるぐる
2.メアリと魔女の花
3.夜明け告げるルーの歌
4.GODZILLA 怪獣惑星
5.文豪ストレイドッグス
6.プリンセス・プリンシパル
7.昭和元禄落語心中
8.ボールルームへようこそ
9.夏目友人帳
10.リトルウィッチアカデミア

〜おまけ 2018年度、期待作〜
笹沢左保『流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選』
ヴィンセント・ディ・マイオ『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る解剖の世界(仮)』
ロナルド・A・ノックス『シャーロック・ホームズの栄冠』
山吹静吽『迷い家』
奥田亜希子『リバース&リバース』
額賀澪『ウズタマ』
静月遠火『サンリオ男子 俺たちの冬休み』
石川宗生『半分世界』
デルフィーヌ・ミヌーイ『シリアの秘密図書館』
小池 真理子『異形のものたち』
川瀬七緒『テーラー伊三郎』
伊吹有喜『彼方の友へ』
雪乃紗衣『Mystic――ミスティック――(仮)』
岡崎琢磨『夏を取り戻す(仮)』
梓崎優『スプリング・ハズ・カム(仮)』
谷津矢車『吉良家忠臣蔵(仮)』
浅倉秋成『九度目の十八歳を迎えた君と(仮)』
鵜林伸也『ネクスト・ギグ(仮)』
鳴神響一『猿島六人殺し』
池田久輝『虹の向こう』
宮内悠介『ディレイ・エフェクト』
奥泉 光『雪の階』
玄侑『竹林精舎』
酉島伝法『瞑眩の地』
小野美由紀『メゾン刻の湯』
ヨネダコウ『Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々』
阿部 暁子『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』
北村 薫『小萩のかんざし』
伊兼 源太郎『地検のS』
王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』
宮内悠介『超動く家にて 宮内悠介短編集』



スレッド記事表示 No.140 2017新刊ベスト I藤 2018/01/18(木) 17:26 [ 返信 ]
   ┣No.162 RE:2017新刊ベスト m谷 2018/02/28(水) 13:42
   ┣No.163 RE:2017新刊ベスト N.F 2018/02/28(水) 18:38
   ┣No.164 RE:2017新刊ベスト syaiha 2018/02/28(水) 21:20
   ┣No.165 RE:2017新刊ベスト o川 2018/02/28(水) 21:52
   ┣No.166 RE:2017新刊ベスト I藤 2018/02/28(水) 23:40
   ┣No.167 RE:2017新刊ベスト DASU 2018/02/28(水) 23:58
   ┣No.168 RE:2017新刊ベスト T谷 2018/03/01(木) 19:40
   ┗No.169 RE:2017新刊ベスト I藤 2018/03/01(木) 20:31

  




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